生産技術者サラリーマンの日々

社畜サラリーマンが生産技術やお金の悩みを徒然と書くブログです。私の備忘録が共有できるとうれしいです

【三菱PLC+エンコーダー】送り量を計測する

モータ

目次

1.やりたいこと

サーボモータを使ったワイヤを送る機構を使った装置を検討中。但し、モータの指令値(どのくらいモーターを回転させる=どのくらいの長さを送る)を出しても、実際に送られるワイヤが指令通りワイヤが送られているかわからない。ワイヤと送り機構の間で滑ったりしてしまい、指令値に対して正しく出力(今回だとワイヤの出量)が出ているかを確認するために、エンコーダーを送り機構に取り付け、ワイヤの送り量を計測したい。

2.システム構成

2.1 PLC(シーケンサ

シーケンサ

www.mitsubishielectric.co.jp

今回は、使いなれた三菱シーケンサQシリーズで構成しました。
アドレスは以下のようになっています。

スロット1:00~1F(QH42P 入出力ユニット)
スロット2:20~3F(QJ61BT11N CCリンクユニット)
スロット3:40~4F(Q68ADV アナログ変換ユニット)
スロット4:50~5F(QD62 高速カウンタ)

2.2 高速カウンタとの接続するために

エンコーダーの入力を受けるためにQD62高速カウンタに接続します。
当然、ユニットには直接接続できないため、下記の端子台(A6TBXY36)及び接続ケーブル(AC20TB)を利用しました。

PLCと端子台
補足1:AC20TBの数値は、ケーブル長さにより変わります。
補足2:使用する電源はDC24V

引用:三菱電機 
   高速カウンタユニットユーザーズマニュアル(詳細編)

配線図はこのようになります
配線図

引用:三菱電機 
   MELSEC iQ-R 入出力ユニットユーザーズマニュアル

2.3 エンコーダーの選定

今回選定したエンコーダーは、オムロン社製E6C2-CWZ6C 300P/R 2Mを
選定しています。1回転するのに300パルス出力するもので、インクリメント型です。

www.fa.omron.co.jp

2.4 端子台とエンコーダーの接続

上記マニュアルを参考に、このように配線しました。
Z相は回転方向(時計まわり、反時計回り)に使用するようですが、今回不要だったため、処置しませんでした。(どうやって使うのか調べてなかったです・・・・)
結線図

3.プログラム(ラダー)

パラメータ設定などは専用のソフトGX Works 2で設定しています。
インテリジェント機能ユニット内に記載されているQD62の「スイッチ設定」「パラメータ」「自動リフレッシュ」は以下のように設定しています。
設定

ラダーのプログラムは、以下のマニュアルのサンプルプログラムを使用すれば使えますが、パラメータ設定をで難しいことはなく、指定したデバイスにカウンタ値が入ってきます。

引用:三菱電機 
   高速カウンタユニットユーザーズマニュアル(詳細編)

4.送り量の計算

送り量の計算は以下の通りなるようにラダーでプログラムします
送り量=エンコーダーのカウント(パルス)数/1回転したときのパルス数×回転している機構(ローラー等)の直径を代入して計算することで算出します。
小数点なので、EMOVを使ってデータを格納します。コマンドとしては、[EMOV E25.5 D6500]なんてかけばよいでしょう。
今回エンコーダーの入力をうける設定を2相4逓倍としているため、エンコーダー1週当たりパルス数は、300PR×4逓倍で1200パルスとなります。

https://blog.hatena.ne.jp/inusan0424/inusan0424.hatenablog.com/config/design/detail